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食品工場における生産性向上や省人化を目指す上で、ロボットの導入は効果的で重要な要素です。中でも、生産ラインの最終工程における段ボールの積み上げ作業(通称:パレタイジング)は、重量物を繰り返し持ち上げるため、身体的な負荷も大きく、従業員の怪我や労災に繋がる恐れがあります。
この作業を自動化できるのがパレタイジングロボットです。
パレタイジングロボットには複数の種類があるため、パレタイジングロボットの導入を検討する際に、適切なロボットの選定をすることで、効果的な生産や投資回収を実現することができます。
本記事では、パレタイジングロボットの種類と特徴、選定ポイントや導入メリットについて解説します。
・中小規模工場は「協働ロボット」、大規模工場は「産業用ロボット・ガントリー式ロボット」が最適!
・協動パレタイジングロボットの導入は「Closer Robotics」にご相談ください!
パレタイジングロボットとは、段ボールなどで包装された製品や荷物をパレットに積み上げる作業(パレタイズ)を自動化するロボットです。
特に、作業員にとって負担が大きい重量物などを積み上げる工場や倉庫で活用されています。
また、パレタイジングロボットは、「パレタイズロボット」「ロボットパレタイザ/ロボットパレタイザー」「パレタイザ/パレタイザー」とも呼ばれています。
協動ロボットは、産業用ロボットの中でも安全性に優れており、人と同じ空間で作業することができます。人や物体に触れると自動的に停止する機能が備わっているため、安全柵やセーフティ機器が必要ないことが特徴です。スペースが限られている既存の工場やラインへの導入に適しています。
産業用ロボットは、アーム型の「垂直多関節ロボット」が多く使用され、複数の軸(ジョイント・関節)を自由自在に動かし、リンク(骨)に力を伝える原理で動きます。汎用性が高く、繊細な作業にも対応できることが特徴です。可動域が広いため、安全柵やセーフティ機器が必要で、大規模な工場やラインへの導入に適しています。
ガントリー式ロボットは、XYZ軸で直線的に動くため、精度が高く動作が安定していることが特徴です。支柱が4本あるタイプと、自由度が高くレイアウトの変更が可能な直交型があります。設置スペースを確保できる工場やラインへの導入に適しています。
※食品工場を対象に「導入のしやすさ」を指標にして〇△×を記載しています。
パレタイジングロボットの選定ポイントは「工場(生産ライン)の“規模”に合わせること」です。
「工場(生産ライン)が大規模か、中小規模か」を最初の指標にすることで、大枠であるパレタイジングの種類が定まり、より具体的な条件や優先順位に沿ったロボットを選定しやすくなります。
※具体的な条件により適切なロボットが異なります。
パレタイジングロボットの導入で、生産ラインを省人化することができます。
重量物を繰り返し持ち上げる身体的な負荷の大きい作業を自動化することで、従業員の怪我や労災対策となります。
パレタイジングロボットの安定的な稼働による作業効率の向上に伴い、生産性が向上します。
自社工場における生産性向上や効率化を目指す際には、適切なパレタイジングロボットの選定が重要です。工場の特性やニーズに合わせたロボットを選定することで、効果的な自動化と生産性向上が実現できます。コスト、スペース、導入や生産切り替えのスピードなどの観点から、中小規模ラインは「協働ロボット」、大規模ラインは「産業用ロボット・ガントリー式ロボット」が最適です。
「パレタイジングロボットを省スペースで導入したい」「初期導入コストを抑えて導入したい」方は、小型移動式パレタイジングロボットを開発・提供している「Closer Robotics」にご相談ください!
・ロボット制御・UIUXの一貫したソフトウエア開発により、原価コストを低減
・ハードウエアの自社設計により、お客様要望に柔軟に対応
・セーフティーセンサーが、人を感知して安全モードに自動切換
・協働ロボットのため、人が接触してもロボットが安全に停止
・ISO 10218-2を遵守した設計により、安全柵が不要
・アンカー打ち不要のため、導入後も設置場所を変更可能
製品紹介動画はこちら「https://youtu.be/6Iq4l-r0N3s?si=R7v_lcLyhwLSOZzC」
この記事を書いた人
樋口 翔太「ロボットを当たり前な選択肢へ」というビジョンを目指す筑波大学発AIロボティクスベンチャーです。食品産業を対象に労働力を補完するロボットを研究開発・提供しています。